「かわさきマイスター認定記念品」デザイン・製作
「かわさきマイスター認定記念品」デザイン・製作
川崎市では、長年の研鑽によって極めて優れた技術・技能を身につけた市内の技術・技能職者を、「かわさきマイスター」として認定しています。その栄誉を称え、認定者へ贈呈される記念品のデザイン・製作を担当しました。
令和7年度は、型枠大工、溶接工、産業洗浄技能士、弦楽弓製作、平面研磨加工の5名が認定されました。
記念品の造形には、かわさきマイスターのロゴマークに描かれた「手」をモチーフとして採用しました。技術を磨き、素材と向き合い、ものを生み出してきたマイスターの手。その象徴的な形を平面のグラフィックから立体へと展開し、技能の力強さと、認定の誇りを感じられるオブジェとして構成しています。

主素材には、川崎のものづくりを想起させるステンレスを使用。正面には周囲を映し込む鏡面仕上げ、背面には光を柔らかく受け止めるブラスト仕上げを施し、台座とネームプレートには端正なヘアライン仕上げを採用しました。磨き、砂地、ヘアラインという異なる表情を組み合わせることで、単一の素材でありながら、見る角度や光によって印象が変化する奥行きを生み出しています。仕様図では、本体を鏡面仕上げとブラスト仕上げのステンレス2枚で構成し、台座をヘアライン仕上げの3枚構造としています。

本体は緩やかに傾斜させ、手のシルエットが上方へ伸びていくように配置しました。マイスターが培ってきた技術の蓄積と、これから次代へ技能をつないでいく姿を表現しています。前面には、職種、氏名、認定日を記した着脱可能なネームプレートを添え、受賞者一人ひとりの功績を明確に伝える構成としました。

ロゴマークをそのまま立体化するのではなく、素材、加工、光、佇まいを通して、その背景にある理念まで形にすることを大切にした記念品です。高度な技能を称える品だからこそ、記念品そのものにも、精度の高い加工と丁寧な仕上げを求めました。

sanodesignでは、表彰や周年事業に込められた意味を読み解き、ロゴや企業資産を立体物へ展開する記念品の企画・デザインから、素材選定、設計、製作、贈呈用パッケージまで一貫して対応しています。受け取った方の誇りとなり、組織の理念や地域の技術を長く伝えていく、象徴性のあるオリジナル記念品をご提案します。


